2007年11月日記
2007年11月30日 序文
突然ですが、来月、12月の一ヶ月間で108回の更新をしようと思います。


振り返ってみれば早いもので、もうあと1ヶ月で2007年も終わりです。
僕にとっては厄年ということもあり、色々と思い出深い年となったなぁと思っております。

ですが、テキストサイト管理人としてはどうだったのか。

なんか個人的なイメージなんですけど、いちいち検証とかめんどくさくてしてないんですけ
ど、僕は今年、更新をあまりしなかったなぁ、という印象があるのです。体感的に。
実際ちょっくらこの11月の更新回数を数えてみると、この更新を入れてわずか11回。
11月いっぱいでたった11回の更新。この「11」って数字がすげぇ絡みづらい感じで重
なってるのがまた鬱陶しいですね。

このね、一ヶ月30日間でわずか11回の更新ってのはどうなんだと思ったわけですよ。
せめて月の7割8割はコンスタントに更新したいと思っているのに、思っているハズなのに。
これはちょっとヌルすぎる。自分自身に気合を入れる必要があると思ったわけです。

そんなわけでこの2007年締めくくりの月に、除夜の鐘にあやかってってわけでもないん
ですけど、むしろ更新するごとに業が深まる感じはありますけれど、いっちょ108回更新
をしてみようと思い立ったわけであります。


■【2007年締めくくり! 108回更新】ルール■

・12月1日0時〜12月31日23時59分までに下記ルールに準じた108回の更新を
する。
・一回の更新につき3キロバイト以上の文字数にすること。
・ラジオをした場合、掲示板のレス数50レスにつき一回の更新とする。
・上記ルール内で達成できなかった場合、丸坊主の刑(5ミリ)。


こんな感じの、カスのように簡単なルールにてチャレンジしてみようと思います。

回数的には1日3回以上の更新を心がけないとダメだよなぁ、でもそれもほぼ無理に等しい
よなぁ、ていうか個人的には一回3キロバイトってのもキツイなぁ、なにより108回って
回数も微妙に多いのか少ないのかわからないよなぁ、できる人なら1週間くらいでやりとげ
そうだしなぁ、罰もあんま面白味ねぇなぁ、前田愛は僕のことなど存在にすら気づいていな
いんだよなぁ、などなど、完膚なきまでにネガティブな考えがリアルタイム進行中ですが、
何よりも絶望的なのがネタがないっていうお話です。
なので、皆さんの温かいメール、レス、こういう題材で日記を書け、など大喜びします。悦
びのあまり脱腸しちゃうかもしれません。是非この機会にメールを送ってみてください。

そんなわけで、明日に向けてとりあえずオナニーして寝ようと思います。

108回更新、お楽しみに!
2007年11月26日 自己宇宙の車窓から
今日、いつものように通勤の為に電車に乗っていたんです。
正直、電車内ってやることないじゃないですか。そりゃプロの痴漢師の方なんかは、電車が
生き死にの舞台ぜよ! ってなものだと思います。それなんてエロゲ? って話ですけど、
最高にカスな仕事場ですけど、そういうものだと思います。ストイックなサラリーマンは仕
事やスキルアップに繋がる勉強なんかをするものだと思います。「できる! VPNネット
ワーク構築」とかいう分厚い本なんて読んじゃって。こちとら人間とのネットワーク構築す
らできないってのにな。

でも僕は痴漢師でもストイックでもないので、ただただ窓の外を見てるだけなんですよ。た
だただ、暗示的にいつもの風景を眺めているだけなんです。
なんですけど、今日、窓の外を眺めていたら窓のところに張ってある広告が目に入ってきた
んです。ドアんとこにある小さい窓なんですけど、そこに「こういう広告を見たら怪しいと
思いましょう」っていうお手本みたいな広告が張ってあったんです。
なんかね、「本当の自分を見つけましょう」とか書いてあって、「自己の中の宇宙にいる本
当の自己に出会えます。するとなんでも教えてくれます」とか、どう好意的に見ても狂気と
しか思えない広告があったんですよ。「アイキャンフライ!」つってマンションから飛んじ
ゃうくらい狂気としか思えない感じなんですよ。

そりゃ僕の知っている世界なんて狭いものです。ほとんど二次元しかしらないわけですから、
井の中の蛙どころか田んぼの中の蛙みたいなもんですよ。田んぼの方が広いかもしれません
けどそんなもんはどうでもよかとです。
だからね、もしかしたら本当に自己の中に宇宙があってそこに本当の自己がいてそいつに出
会えれば何でも教えてもらえるのかもしれない。ヒナタたんを妾にする方法とか教えてもら
えるのかもしれない。
一瞬そんなことを考えて心が動かされそうになったんですけど、講師で尊氏みたいな、校長
で経営者みたいなおばさんの写真があったんです。それがね、どう見てもお金大好きなの。
口紅で塗り固めた真っ赤な唇を偽善的に歪めて微笑んでるの。細木数ナントカさんみたいな
顔してんの。

明らかに信じられないんですよ。「五千円ポッキリ!」っていう歌舞伎町の看板くらい信じ
られないんですよ。もう完璧に怪しいの。各種メディアによって植えつけられた大衆の意識
にあるおたくの容姿をした男が公園で一人で遊んでいる女児に対して「お兄ちゃんと遊ぼう」
って誘っているシーンくらい怪しいの。

そんな広告をですね、「これを掲載することを許可した電鉄会社は何を考えているんだお!」 
なんて思いながら眺めていたらですね、その斜め上に「手を引き込まれないように!」って
いう注意書きがあったんです。ドアによくある、あの注意書きがあったんです。

さすがの僕も、左手の中指でもって眼鏡のブリッジをくいっと上げてはにかみざるを得なか
った。とんでもなくシュールなドア窓だった。

電車に乗るの、意外と楽しいよ。
2007年11月24日 野獣の香り
先日、お風呂に入れる入浴剤で、「杉本彩 野獣風呂」っていうのを買ったんです。

もうね、面白いじゃないですか。既に面白いじゃないですか。「杉本彩」と「野獣」と「風
呂」ってもうそれぞれ全然関係ない単語じゃないですか。「力士」「モンゴル」「うつ病」
くらいそれぞれ関係ない単語じゃないですか。
それが3つ並んでるっていうのが面白くて使ってみたんです。

まあ、湯船にお湯を張ってですね、さらさらさらと入浴剤を投入したんです。そしたらお
湯が真っ黒になっていってですね、なんかものすごく臭いんですよ。ガチで野獣みたいな臭
いがするんですよ。いつからおうちはサファリパークになったのかしら、みたいな臭いなん
です。
すげー臭くて、いったいこれは何の匂いなのかしらと思ってパッケージを見てみたらですね、
書いてあったのが「危険な香り」。

もうね、馬鹿かと。アホかと。
あのな、きょうびそんなん流行んねーんだよ。得意げな顔してなにが「危険な香り」だ馬鹿。
こんなもん僕らが凡庸な日常に飽き飽きしてホラーやスプラッター映画、遊園地のジェット
コースターなどの「作られた危険」を楽しむような、日常のピリリとしたスパイスにすらな
らねーんだよ。こんなもん臭いだけじゃねーか。しかも言うてもそこまで臭くねーし。我慢
できないほどじゃねーし。
これが君、「危険な香り(柏崎原発第4セクターの香り)」とか言うんならね、なるほどこれ
は危険じゃわいとなりますよ。どんな香りでも命の危険をピリリと感じますよ。
だけどねえ、これじゃあねえ。こんな臭いでしかも「危険な香り」なんて言われたら、ねえ。
君の頭が野獣レベルに危険なんじゃないの? って言いたくなりますよ。正直。

あ、でも肌はすべすべになりました。
ありがとうございました。
2007年11月23日 出て行って欲しい。切実に。
友達を家に上げたは良いけれど、あまりにも傍若無人な振る舞いをするその友に対し、あな
たなら何と言って帰らせることでしょうか。

正直ね、わきまえてほしいんですよ。この場所の所有権は誰にあるのかということを考えて
ほしい。君は、言ってしまえばあくまでも客人であり、社会通念や礼節を著しく逸脱した行
為は僕にとって遺憾であり、失礼であり、大変迷惑だということを認識していただきたい。

ホントね、出て行かないのよ。酒のやつが、出て行かないの。
まあまあね、酒のやつと絡むじゃないですか。
よー、最近どうよー。まあまあうちの胃袋であったまってけよー。
とかそんな感じで招き入れるじゃないですか。そっからひでぇから。
まあね、僕も鬼じゃないですから、夜のうちはね、適当にくつろいでくれよーみたいなスタ
ンスでいるわけですよ。僕も酒のやつも、お互いにテンション上げあったりするわけじゃな
いですか。
でもね、最近酒のやつがひでぇのよ。
朝になるとすげぇ暴れだしたりするんですよ。何がイケるクチだこの野郎どの口がほざくん
だボケカスー! みたいな感じでもう大反乱ですよ。敵陣の中にスティーブンセガールが進
入したみたいな騒ぎになってるんです。大立ち回りってレベルじゃない。

僕ももうそんなん耐えられないじゃないですか。セガールに勝てるわけないじゃないですか。
僕としてもなんとか穏便に事を済ませたいこと山の如しなんですけど、いかんせん聞かない
んですよ。酒のやつはもうここぞとばかりに暴れまわる。

しょうがないから僕もトイレに篭ってですね、強制送還ですよ。
昨日の思い出とか、食べたものとか飲んだものとかを色々と水に流すわけですよ。

それでもね、まだいるの。
幾分力を失ったとはいえ、まだいるのよ。脱出用の宇宙船にいるエイリアンみたいな感じで
しぶとくまだ居座ってるの。リプリーもウンザリみたいな感じなの。
ナメんじゃねーよ俺をナメるくらいだったらガッツリ飲んでみろよこの野郎みたいなテン
ションでいまだに僕の体内に残留してるのよ。

もうね、いい加減にしてほしいよね。
何が目的なんだと言いたい。ウコン部隊は何をやっているのかと問いたい。酒と絡む前に飲
んだウコンの力はどこへ消し飛んだのかと問い詰めたい。
はやく出て行ってほしい。どこへなりと帰ってほしい。なんなの、マジで。
下手したら一日中居座るからね。銀行強盗の図々しさで僕の体内に居座るからね。マジで要
求を言えと。

あーもうどうにかしてほしいわー。気持ち悪いわー。

2007年11月20日 社会の底辺でトイレを叫ぶ
先日、自室にてテレビを視聴していたところ、あるニュース番組の特集が始まったんです。
その特集は「ネットカフェ難民」と呼ばれる、ネットカフェで寝泊りし、日雇いの派遣など
の仕事で日銭を稼ぐという人たちのお話でした。
穿った見方をすれば、ある特定の派遣会社を叩こうとして製作しましたって意図が見え隠れ
する番組だったのですが、その中である青年が登場しました。
彼は日雇いの派遣で日銭を稼ぎ、仕事を終えてネットカフェに入り、ネットで次の日の仕事
の予約を入れて、300円ののり弁当を半分だけ食べ、「残りは明日の朝に食べるために
とっておくんです」といっていました。
その直後CMが入りました。
スーツを着た「僕まさに仕事盛り!」みたいな顔した男性がビールを飲み、しゃぶしゃぶを
食べ、旨いもん食って旨い酒飲んで最高! みたいな内容のビールのCMでした。
何故か昔歴史の教科書で見た、料亭の玄関口で女将が成金を見送ろうとするとそこに照明が
無いために、成金が札に火をつけて「ほうら明るくなつたろう」と言っている風刺画を思い
出しました。


そんなわけでなんとも言えない、花を摘み花びらを一枚一枚千切りつつ「生むべき」「生ま
ないべき」と花占いをする少女の如き複雑で現実的な心境になりました。

最近は格差社会だとか社会的弱者がどうだとかって話をよく聞くんですけれども、完全にね、
男女の間でもその側面は見えていると思うんですよ。
女性専用車両だとか、女性専用ホテルなんてのも出てくるし、男だけじゃゲーセンでプリク
ラも撮れない時代ですよ。今時プリクラ撮ってるやつってそうそういるのか知りませんけど、
頑なに「男性のみはお断り!」とかビラ貼ってるプリクラコーナーを見るとね、僕らがそん
なに嫌いかと言いたくなってくる。そんなに雄臭いかと言いたくなってくるわけですよ。
映画館なんて女性は半額の日とか言い出す始末ですからね。女性たちは「この日はレディー
スデイだから安くなるのよ!」なんつってますからね。もう見てらんない。なに「レディー
スデイ」とか生理の日みたいな名前つけてんだっつーの。股から血でも垂れ流しとけっての
馬鹿。「多い日用」とか付けとけっつーの。

そんな感じである側面では完全に社会的強者の女性たちですが、彼女達がどうがんばっても
僕ら男性にはある一点においてまるで勝ち目の無い部分があります。

そう、それはトイレです。

もうね、この部分において女性は完膚なきまでに弱者じゃないですか。トイレ的弱者じゃな
いですか。
まず、いちいち個室ですよ。トイレなんてその名のとおり「用を足す」場所ですから、別に
そこでダージリンティとマドレーヌで午後のひと時を過ごすとかって場所じゃないわけです
から、サクサクッと人の回転を良くして、多くの人が使えるようなものが理想なわけじゃな
いですか。それなのに個室。
個室なんてつくるものだからスペース的に便器の数も少なくなりますし、それによって同時
に使用できる人数も少なくなる。そして個室なものですから、僕ら男性の小水よりも幾分長
く時間が掛かってしまうわけです。
だって僕らなんてガチホモ張りにジィィーッて股間のチャックを開け、そのクレバスから陰
茎をとりだし、ああ、次はションベンだ……って感じで放尿を済ませれば良いわけじゃない
ですか。なのに女性なんてまずスカートやらズボンやらを半分脱ぎ(人によってはその前に
便座をトイレットペーパーでもって拭くという人もいると思う)便座にすわり用を足し、ト
イレットペーパーでその残滓をふき取りスカートやらズボンを履いて個室を出るっていうプ
ロセスを経るわけですよ。
長い。長いよ!
一人一人がそんなことをしているものだからよけいにトイレの回転率が下がり、結果的にト
イレに並ぶことになるわけですよ。そんで我慢しきれずに漏らしちゃって、僕の倒錯した性
的欲求を満たすことになるわけですよ。

マジでね、女性はトイレ的弱者だと思う。今後将来的に、そこらへんの格差が解消されると
良いねって、少し思います。画期的なトイレが発明されると良いねって思います。
2007年11月15日 深夜二時の悪魔
先日、数ヶ月前に購入した我が家のメインルームの唯一の光源である硝子プレートで覆われ
た間接照明をテーブルの上で使用してネットサーフィンという名のエロ画像収集を愉しみ下
腹部の肉塊を扱いていたところ、絶頂が間近になり手元においてあったティッシュを取ろう
として間接照明のコードを引っ掛け、間接照明は地に落ち、硝子は波状に広がり、天照大神
は再び岩戸を引いた。
それを見て僕は創世記38章に於けるオナンの記述を思い出し、とりあえず煙草を吸い、飛
び散った硝子片をかき集め、細かい破片をガムテープで吸着し、またとりあえず煙草を吸い、
ティッシュ箱を取りやすい位置に置き、オナニーをした。


そんなわけで真っ暗な中、モニターの灯りのみを頼りに更新しております。
部屋の明かりがパソコンだけとかどんだけネット大好きエロゲー中毒者なんだって話なんで
すけど、まあ良いよね。だって間違ってないもの。

とりあえずね、夜に色々しようとすると危ないってことがわかりました。
先述したオナニーもそうなんですけど、ネットサーフィンとかすげぇ危ないじゃないですか。
深夜0時頃から、「寝る前にちょっとネットでも見ようかな」なんて思い立ち、お気に入り
のブログやらサイトやらを巡回し、エロ画像なんて収集しようものならもうあっという間に
深夜2時ですよ。無料エロ動画とかダウンロードしようとしても、深夜2時とか案外激戦区
だからね。みんなこぞってダウンロードとかしてるっぽくて、存外にダウンロードが長いか
らね。そんで焦れて他のサイトでエロ画像とか収集するっしょ。んで落してきたエロ動画エ
ロ画像でオナニーするでしょ。もう朝じゃねえかって話なんですよ。「俺達もう終わっ
ちゃったのかなあ」「馬鹿野郎、まだ始まってもいねぇよ」っていう時間帯に突入するわけ
じゃないですか。なんか意味がよくわからんけど。

サイトの更新とかもね、存外危ないんですよ。
深夜2時頃とかに更新してるとね、なんか知らないけどガスガス書けたりするんですよね。
20時21時とかよりも全然頑張れる。さっきまであんなに眠たかったのに、なぜか今は目
が冴えてる。なんか変なテンションで変な記事書いてて、結果的に没になったりするからね。
なんかやたら真面目な事とか書いてたりするんですよね。もう見てらんない。
やたら馬鹿な記事だなーとか、やたら真面目な記事だなーとか思って思い返すと、大体深夜
2時頃に作ってる。

昨日の記事とか読み返してみると、後半やたらゲスだなー、きめぇなー、って思って思い返
したら、ジャストで2時頃に更新してる記事だった。いや、2時に更新してる時点で日付か
わってるんで、もう何日の記事だか良くわからないことになってるんですけど。

深夜2時界隈の更新は危ないよ。読み返すと死にたくなるよ。
なんつってこの記事も1時半に書いてます。
危ない。
2007年11月14日神聖とギャップ
今日職場の喫煙所でドンキーコングみたいな顔でタバコを吸っていたら、掃除のオバちゃん
達が3、4人ドヤドヤと入ってきたんです。そんでなんかコーンポタージュとかミニチョコ
パン6個入りとかポッキーとかをバッグから取り出してそれらをつまみながら談笑を始めた
んです。

しばらくしてふと気づくと、先述したとおりドンキーコングみたいな顔で虚空を見つめて呆
けておりましたので、それまでの会話の流れがイマイチ掴めなかったのですが、オバちゃん
達が酒を飲むとかそういう話になっていたんですよ。
狭い喫煙所なものですから、聞こうとしなくても話の内容は聞こえてくるわけですよ。その
聞こえてきた内容がね、酷いんです。
オバちゃん達の中に、控えめに見て小太りな中年女性がいらしてですね、内山信二のお母さ
んみたいな、いや、内山信二のお母さんは知らんけれども、そんな感じの女性がいらしてで
すね、最近朝夕が寒くなってきて、どうしても一杯引っ掛けて帰りたくなるとかなんとかの
たまっているんですよ。
「一杯ひっかけて帰る」とかどんだけやねんって話なんですけど、まあまあね、仕事の後の
ビールってのはまた格別なものです。そうだね、帰りにちょいと一杯ってのも良いものだよ
ね、なんてことを思っていたんです。
そしたらなんかね、帰りにスーパーでやきとりとチューハイを買って帰るみたいなことを
言っているんですよ。あれれ? 君は「一杯ひっかけて帰る」って言ってなかったかい?

したらね、なんか話としては帰り道すがらスーパーでやきとりとチューハイを買い込んで、
帰宅途中に飲みながら帰るって話だったらしいんです。
いやいやいや、それ「一杯引っ掛けて帰る」って言わないよ。その活用法だと「引っ掛けつ
つ帰る」みたいになっちゃうよ。なんかマーキングしながら帰るみたいになっちゃうよ。

もうね、きっついじゃないですか。
もしあなたがね、自分の家への帰り道すがら、スーパーの袋からねぎま取り出して食いつつ
缶チューハイ飲んでるオバちゃんとすれ違ったらきっついじゃないですか。どんだけアル中
なんだって話じゃないですか。
そんでオバちゃんが「同じようなことしてるおじさんが歩いててさ、あー、同じだなー、な
んて思っちゃうのよ、ウフフ」とかのたまってんの。お前の住んでる界隈はどんだけ無法地
帯なんだっつーの。ヘロインの密売とかやってるニューヨークの路地裏でも帰りながらやき
とり食って缶チューハイ飲んでるやつなんていねぇよ。


これがおっさんであればですね、まあまあまだ許容できなくはないんですよ。実際僕の友達
にR君ってやつがいまして、そいつは家で一人酒を飲んでて、ふらっとウィスキーのビンを
持って家の周りの田んぼを散歩するとかいう痴呆の老人みたいな行動をとるらしいですから
ね。まだぎりぎり許容できなくはない。というかむしろそこで職務質問とかされてるのを見
てみたい。

でもねえ、女の人にそれやられるのはきついじゃないですか。
自分の親父がそんなんやってても、ああ、我慢できなかったんだなあくらいで落ち着くかも
しれませんけど、母親がそんなんやってるのを見た日には涙を禁じえないじゃないですか。
できることと言えば飲み屋に連れて行ってあげるくらいしかないじゃないですか。

僕ら男性ってのは、やっぱりどこかで女性性に対して神聖なものを感じているんだと思うん
ですよ。なんたって命を孕み、産み落とすわけですからね。鼻からスイカ出すような行為を
するわけですからね。そりゃどこかで「女は自分達とは違う」ってものを感じていると思い
ますよ。

そんな神聖な存在が帰り道にやきとり食いながらチューハイ飲んでる姿なんて見たくない
じゃないですか。「これが美味しいのよ」とか言ってる姿なんて見たくないじゃないですか。
そんな神性が地に堕ちる瞬間なんて目撃したくないわけですよ。


ところがその神性が堕落する瞬間が良い、っていうお話もあるんです。
僕なんかはそういう類のものは大好きでして、戦乙女ヴァルキリーってエロゲーなんて大好
物なんです。
あの誇り高く清純で高潔なレナス・ヴァルキュリアが魔族によって性の泥濘に堕とされてい
く。これがエロい。半端なくエロい。
もうね、すげー馬鹿になっていくからね。
最初は「私は絶対にあなた達には屈しません!」とか言ってるくせに、後半なんて「おちん
ぽください! おちんぽ!」とか言ってましたから。ちんぽに「お」をつけんなっつーの。
面白いからおちんぽとかいうなっつーの。
そいでなんか魔族が調子にのっちゃって「興奮しているな、乳房が熱うなっておるわ!」み
たいなことを言うんですよ。
絶対笑うじゃないですか。こんなん絶対笑うじゃないですか。
もしあなたと彼女が性交をしていてですよ、彼女がおもむろにチンコを握って「興奮してい
るな、熱うなっておるわ!」とか言い出したら笑うじゃないですか。めちゃ面白いじゃない
ですか。
でもヴァルキリーは「い、言わないでください」とか言っちゃってるの。ちょっと恥じらっ
ちゃってるの。恥ずかしいの? ねえ、それは恥ずかしがるところなの?

あの誇り高く清純で高潔なレナス・ヴァルキュリアが魔族の手によって性の奴隷へと堕落し
ていく。「おちんぽ! おちんぽ! あひぃっ! い、言わないでください……」とか言う
ようになってしまう。
やっぱね、このギャップがたまりませんわ。高貴な存在がエロく馬鹿になっていくっていう
そのギャップがたまりませんわ。


えっと、何の話だったっけ。
2007年11月12日 ぺヤングソース焼きそばが旨い理由
ぺヤングソース焼きそばはとてつもなく旨い。
これはもう揺るがしようの無い事実だ。もし北の方角からミサイルが飛んできて着弾しよう
ともぺヤングソース焼きそばは旨い。肉親の死に嘆き苦しみ泣き叫ぼうともぺヤングソース
焼きそばは旨い。暑い夏の日に防波堤の上で海を眺めながらセーラー服の少女を隣にぺヤン
グソース焼きそばを食べても旨い。筆舌に尽くしがたいほど旨い。

何故こんなにもぺヤングソース焼きそばは旨いのか。
第一にその手軽さが挙げられる。
深夜に小腹が空いたとき、ふと立ち寄ったコンビニで手軽に購入できる。あわよくばその場
で封を切り、お湯を入れることができる。よしんばそのコンビニの駐車場の車輪止めの上に
座りこみ、出来立て熱々をいただくことができる。

これが高級店のフランス料理ではこうはいかない。
まず料理の前にワインを選ぶ。本日のディナーにぴったりの高級酒を蝶ネクタイをしたオー
ルバックの品の良い男性に選んでもらわなければならない。
そしてまずそれを愉しみながら前菜をいただく。草だ。
そしてなんかよくわからないものを程よく食べて「本日のメインディッシュです」とか言い
ながら先ほどの蝶ネクタイオールバックが子羊の肩肉とかを運んでくる。
それをゆっくりと味わい、会話を愉しみながら芳醇で満ち足りた時間を過ごす。そして最後
にデザートと紅茶なんかを味わって、カードで支払いを済ます。そんで送迎リムジンに送ら
れて部屋まで戻り、二人きりの時間を過ごすのだ。

なんかもう、すげーめんどくさい。
僕ならもうワインを選ぶ時点で投げ出すね。確実に投げ出す。ワインの種類とか名前とかが
書いてある冊子を蝶ネクタイオールバックの品の良い男性に投げつけるね。「ふざけんなよ
全然読めねーんだよ馬鹿! このイケメン!」つって投げつけて逃げ出すね。
そんなしがらみを解脱したぺヤングソース焼きそば。だからこんなにも旨い。

第二にそのガッツリ感。暴力的なまでのボリューム感。
他はどうだかわからないが、僕が良く足を運ぶ西東京市のコンビニには普通サイズのペヤン
グソース焼きそばと「超大盛ペヤングソース焼きそば」が置いてある。
この「超大盛ペヤングソース焼きそば」。こいつがヤバイ。
僕はある休日の朝に朝食を買いにコンビニに入り、「普通のペヤングじゃこれから始まる新
しい一日の活力としては力不足だな。うん、超大盛ペヤングソース焼きそばにしよう」と思
い立ち198円を出して超大盛ペヤングソース焼きそばを購入したことがある。他にタバコや
飲み物などを購入して意気揚々と家に帰り、さてお湯を注ごうとその蓋を開けると、そこに
は見事に普通ペヤングに内包されている乾麺が二つ鎮座していた。
なんという衝撃。なんという界王拳2倍。
乾麺が二倍なのに他の具材は二倍にはなっていないことが更にこの超大盛ペヤングソース焼
きそばの無骨さを物語っている。
「具が少ないなどと処女のようなことを言う輩に、ペヤングを食す資格なし!!」
「超大盛」のフレーズがそう物語っていた。
そして実際僕はその濁流のように圧倒的な麺の量に敗北した。「あ、朝からこの量はきつい
ナリ……」。そう呟いて僕は久しく皿を汚したまま箸を置いた。

これが高級フランス料理ではこうはいかない。
まず少ない。猫の餌かってくらい少ない。そして何回も何回も小分けで運ばれてくる。これ
がまた女々しい。んでソースとか皿のフチ周りにかかってて鬱陶しい。なんかへんな草とか
も置いてあるし。存在的にラオウと又八くらいの差がある。
食べた後に「我がペヤングに一片の悔い無し!」といえるほど雄雄しいペヤングソース焼き
そば。だからこんなにも旨い。

第三にその人懐っこさ。これ。
ペヤングは老若男女様々な世代の人たちに愛され続けているロングセラー商品だ。
僕が子供のころから身近にあったペヤングソース焼きそば。土曜日に小学校の午前授業が終
わり帰ってきたとき、いつもは昼食にチャーハンとかスパゲティとかを作っている母親がた
まに時間がなくて作ってくれるペヤングが大好きだった。もちろん母親の料理も美味しくて
大好きだったのだけど、ジャンクフード的なものがお昼に出るというのが子供心には何故か
嬉しくて喜んでいたものだった。
CMだって昔から変わっていない。
「上がった上がった上がった上がった。いよ〜! ペヤング!」
まったく意味がわからない。
これを聞いただけじゃ何が上がってどうしてペヤング! なのか。頭のギアが上がり過ぎて
て全然意味がわからない。このボケも意味がわからない。生理の上がった婆さんみたいな顔
で呆けるしかない。
こんな意味のわからないCMで商品展開するペヤング。もう愛さずにはいられない。

これが高級フランス料理ではこうはいかない。
まず防御壁が固すぎる。ATフィールドが高性能すぎてどうしようもない。
まずスーツじゃないと入店拒否とか意味がわからない。飯を食いに行くのにおしゃれをしな
きゃいけないなんて、飯を食いたいのか女を食いたいのかわからない。うん、今すげぇゲス
なこと口走った。
なんか作法とかもうるさい感じなのだ。いや、うるさいならまだ良い。
そこでフォークをこう使って、この紙切れで口を拭いて、ワインをひとくち含んで、あっ、
ダメダメぇ! その水は飲んじゃダメだよぅ! とか小うるさい感じで指導でもしてもらえ
ればまだ後学のためにもなるというものだが、店員は全然そしらぬ振りをして厨房でくすく
すと笑っているのだ。他の客も「やだ、あいつダッサーイ」「作法もしらないなんて、なん
であんな畜生がこの店にいるんだお!」「マジキモイ! マジメガネ!」なんて罵り蔑み侮
辱するのだ。
そんな鬱陶しいしがらみを考えず、ただ思うがまま食を愉しむことができるペヤングソース
焼きそば。だからこんなにも旨い。

だから、ペヤングソース焼きそばはこんなにも旨いのだ。
2007年11月8日 君に笑顔を

東京の池袋ってとこは、なかなか素敵にふざけてるんですよね。

池袋駅構内の待ち合わせのメッカってあるんですけど、そこが「いけふくろう」ってとこな
んですよ。渋谷のハチ公前みたいな感じで、ふくろうの像があるんですけど、もうなんか、
何もいえない感じの像があるんですよ。ちょこんと。
あと驚いたのは同じく池袋駅構内の通路に名前がついていてですね、アゼリアロードとかよ
くわからない名前がついてたりするんですけど、その中の一本に「チェリーロード」っての
があったときはびっくりしましたね。なんだその魔法使いへの道みたいなのは。ふざけんの
もいい加減にしろと。

そんな感じで頭の悪い感じの街なんですけど、この間そんな池袋にある「ねこぶくろ」って
商業施設に行ってきたんですよ。その名前を聞いたときになぜか真っ先に死体を入れる袋を
連想したんですけど、そんな名前の施設に行ってきたんですよ。

このねこぶくろってところはですね、500円だかそれくらいの料金を払って、猫がいっぱ
いいる部屋で猫と戯れることができるという施設なんですよ。

でもアレじゃないですか。猫って基本的に気ままな生き物じゃないですか。常に一匹で、男
なら背中で語れみたいな、ゴルゴ13みたいな生き物じゃないですか。
これが仮にいぬぶくろとかだったらまだいいんでしょうけど、一日中人間が入れ替わり立ち
代り入ってきてちょっかいかけてくる。そんな場所は猫にとってどうなんだろうと。
ねこぶくろに行くってなった時点でちょっと心苦しかったんですよ。

まあ、行ってしまったんですけど、酷かったね。すごく、酷かった。

言うたらしょうがないというか、それが目的できてるんでしょうけど、いる人いる人が我先
にと猫に触るんですよ。なんかもう猫の奪い合いみたいになってんの。魁! ねこぶくろ 
みたいになってんの。意味わからんけど。
大の大人がですよ、猫を触ろうと椅子のしたに向かってチチチチチとかやってるんですよ。
そしてシカトされてるんですよ。すげーシュールなんだけど。

寝てる猫とかいるんですけどね、もうあいつらも基本的にシカトだからね。ある程度触られ
ようが基本的にはシカトしてそのまま寝続けるからね。

もうね、入れ替わり立ち代りで来る人来る人が寝てる猫をガサガサと撫で回してるのを見て
るだけでね、心苦しいんですよ。お前それやられたらどうなんだと。お前が寝てるときに知
らないやつが来てガサガサ体触っていったら嫌じゃないのかと。

子供連れのやつらなんて酷かったからね。子供が小さめの猫を追い掛け回してむりやり抱き
上げてつれてくるのをニコニコして見てるの。んでかわいいねぇとか言って写真撮ってんの。
ニコ動でも見てろと言いたいわ。
お前らみたいのはどうせ子供が猫に引っ掻かれでもしたら馬鹿みたいに怒るんだろ。

もうそういう状況に吐き気がしてですね、ていうか猫の毛が舞い上がってて吐き気がしてで
すね、備え付けの椅子に座ってたんですよ。したら猫がみんな僕の足元に避難してくるのな。
僕の座ってる椅子のしたなら誰も手を出してこないからみんな避難してくるのな。
もうね、なんか泣きそうになった。
お前らも大変だよなって泣きそうになった。
おさわりパブを規制してる暇があったらこういうのを規制しろといいたくなりました。

僕の座ってる椅子の下に猫が集まってくるもんだから、他の客はてめーどけよみたいな顔で
見てくるしな。座ってるだけで死ねよみたいな目で見てくるしな。
もうなんかね、猫好きって人間が少し嫌になりました。お前らみたいのが本番なしの風俗で
本番強要するんだよ馬鹿。

そんな感じで猫好きは死ねよって思ってボケーっと猫を見ていたんですけど、なんか女子高
生が入ってきたんです。制服来て、めがねっ子のかわいらしい女子高生が入店してきたんで
す。
最初は彼氏か誰か友達と来てるのかなって思ってたんですけど、なんか一人みたいなのな。
んで何かアンニュイな表情で猫を眺めてるの。
時折足元に来る猫を触ろうとして、猫に逃げられてまたアンニュイな表情してるの。それが
またちょう萌えるの。

萌えるんだけど猫てめー空気読めよ馬鹿って思ったね。
アンニュイな顔の女の子一人癒せないで何のために猫やってんだてめーは働けよカスって話
ですよ。
マジでちょうかわいい女子高生だった。猫なんてどうでもいいからあの子に触りたかった。
彼女に会えるなら、またねこぶくろに行きたいなって思いました。
2007年11月5日 言葉にできない
郵政民営化したこの年、もうすぐ年の瀬ということもあり、よく郵便局による年賀状のCM
を目にします。
「年賀状は、一年で最初の贈り物です」というキャッチフレーズが印象的なCMです。

僕はこの「年賀状は贈り物です」という言葉はまったく持ってそのとおりだと思います。

技術の進歩はすばらしいもので、昔はすべて手書きだった年賀状が、パソコンで書けるよう
になり、プリンターの普及によって一般家庭でも手軽に大量に印刷できるようになりました。
更に携帯電話の進化と爆発的な普及により、もはやはがきですらない、電子メールでの年賀
状というものが一般的になりました。

でもね、これはやはりある側面では悲しいことだと思うのです。

僕としてはね、携帯電話での電子メールは風情が無いとか云々なんてことは言いません。
メールは確かに便利ですし、デコメールなんてもので色々と装飾もできます。メールはメー
ルで良いものだと僕は思うのです。
問題はね、プリンターの普及による大量印刷。ここですよ。
もうね、やめてくれといいたいわけですよ。

だって、大量印刷って時点でもうヤル気無いの丸わかりじゃないですか。もうめんどくさい
から一括で印刷しちゃえって魂胆丸分かりじゃないですか。

こういうのってね、すごい傷つくんですよ。
「鈴木さんのも佐藤さんのも田中さんのもたくろうのも、めんどくさいから一括で印刷し
ちゃおう」っていうの、ものすごい傷つくんですよ。
もうね、いらんと。じゃあいらんといいたいわけです。
そんな、めんどくせーなー、ダルいなーって思いで作ったお前の年賀状なんていらねぇよっ
て話なんですよ。

ただね、このはがきでの年賀状の良いところはほかの人と同じものだってのはそうそうバレ
ないっていう点なんですよね。
別にほかの人ともらった年賀状のみせあいっこなんてしないじゃないですか。そんなカード
ダス名人みたいなことしないじゃないですか。みんな知ってる? カードダス名人の土田さ
ん。

だけどね、メールってバレるんですよ。
いや、上のほうでメールはメールで良いものだって言いましたけどね、それは普通に送られ
てきた場合だけです。過去にも何回か日記で書いてるんですけどね、年賀状を一括送信して
くる馬鹿がいるんですよ。元旦を祝して頭までおめでたいことになっちゃってるお馬鹿さん
がいるんですよ。
あのな、全然嬉しくねえと。嬉しくないどころか見ず知らずの人間に人のメールアドレス晒
すなと。
メールの一斉送信なんてめんどくささ極まってるじゃないですか。めんどくささとダルさの
二重の極みみたいなもんじゃないですか。
「君たちは個別で送るほどでもないけどまあ一応友達してやってるから挨拶程度に送ってお
いてやるよ、はいおめでとう」感丸出しじゃないですか。
マジでふざけるなと。舐めるなと。しゃぶれと。

そんなわけで僕は年賀状に限らず、手紙やメールは贈り物だと思っていますので、一斉送信
ってやつが大嫌いなんですよ。

そんな僕にですね、先日友人からメールアドレス変更のお知らせがきたんです。一斉送信で
きたんです。
これはね、まだわかるんです。ただの通達なわけですから、一斉送信するってのはまだ理解
できる。だけどね、個人情報駄々漏れなんだよ馬鹿。
どうすんだよ。これで僕のメールアドレスが流出して、僕のアドレスに幼女の人身売買とか
のヤバいメールがきたらどうすんだよ。それに僕が食いついちゃったらどうすんだよ。

もう憤りましてですね、ふざけんなよと思ってよくよく見てみたんですよ。
そしたらね、なんか送信先のところに2件しかアドレスが書いてないんです。
僕を含めて2件しかアドレスが書いてないんです。

一斉送信をするメリットっていうのは、大勢の人間に同じ内容のメールを送信できるという
ところにあるはず。
それなのになぜ2人だけなのか。

もちろん、たとえば12人の友達に送ろうとして、同時に送信できる上限人数が5人だった
ってことも考えられます。5人、5人で送って、最後の2人が僕とその人だったのかもしれ
ない。

でもね、もしも、もしも僕とそのもう一人にしかお知らせする人がいなかったとしたら……。


僕は、人をこんな悲しい気持ちにさせるメール一斉送信が大嫌いです。
2007年11月4日 カタルシス

僕たちは色々なしがらみのなかで生きる生き物だ。

対人関係、友人関係のしがらみ。社会的な立場。社会の一部として機能し続けなければ生き
ることさえできないしがらみ。

こういったものは社会性動物である僕らにとってはどうしようもないことだ。生きるという
ことは即ち万物との縁をつくるということなのだ。

そして同時に僕らはカタルシスを求めている。ある種の破壊衝動を抱えて生きている。
今の生活はもういやだ。すべてを投げ出してどこか遠くへ行きたい。誰も自分のことを知ら
ない場所ですべてをやり直したい。すべてをリセットしたい。
そういった欲求は誰しも持っているものだ。
みんな心のどこかで、しがらみを越えて自由になりたいと思っているのだ。

そういった欲求は、さまざまな形で現れる。

どしゃ降りの雨に打たれ、ずぶぬれになって泣いているセーラー服少女。これもある種の解
放やカタルシスを感じる。もう濡れようが何しようが、世間体だろうが関係ない。今はただ
泣きたい。そんな姿はある種清々しく、解放を感じる。
戦争を終えて帰還兵として帰ってきたランボーが町の保安官に理不尽な暴行を受けて戦争を
思い出し、キレて保安官をやっつける。この虐められて虐められて最終的に勝つというラン
ボースタイルもカタルシスを感じる。スタローンはデレツンが良く似合う。関係ないけど。
ドラゴンボールの孫悟空の界王拳だってカタルシスだと思う。
5倍、10倍、20倍とギアを上げていくとき、悟空が感じていたのはまんま解放感だろう。

スカトロAVだって、ブッかけモノのAVだってそうだ。
汚物にまみれるという背筋に走る背徳感と開放感。私、ウンコしてるところ見られて、撮影
されて……恥ずかしいっ、でも感じちゃう! というカタルシスだと思う。
最初は汚れるだとか汚いなんてものを気にするけれど、ある一線を越えてしまうと逆にそれ
が気持ち良いとか爽快感みたいなものに繋がる。
実際全身ウンコまみれとかになってしまえば、もう怖いものなんてなくなるのだ。
それは日常という柵を越えた開放感。眼前に広大と広がる非日常の地平線を見るという爽快
感。

僕達はいつもしがらみを感じていて、常識という鎖を感じていて、心のどこかで常にそれか
らの解放を求めているのだ。


そんなわけで僕もしがらみからの解放を求めて日記を放置してみましたが、毎晩毎晩更新の
悪夢に襲われ、全然開放感だとかそういうものを味わえませんでした。

僕らテキストサイト管理人は更新というしがらみに囚われた生き物だと痛感しました。